本インタビューは、具体的には二つの経営課題に焦点を当てる。一つは、コンサルティングのベスト・プラクティスとしてのマッキンゼーのプロフェッショナリズムについて。もう一つは、組織活力、いや個人の活力をいかに最大化するかという、永遠の課題に対する一つの解である。ただし、これら二つの課題が行き着くのは一つの問題意識ではないか。すなわち「組織と個人の関係」の再定義にほかならない。

時代はモノ経済からサービス経済にシフトしつつある。そこではあらゆるB2B産業の顧客接点を預かる人間に対し、顧客の問題を解決するコンサルティング力が求められるようになった。そこでベストセラー『ザ・プロフィット』の著者であるエイドリアン J．スライウォツキー氏に、これまでの経験に基づく具体的なコンサルティング力強化法について聞く。

いたずらな競争はクライアントの価値を破壊しかねない、複合的な経営課題の前では、個人の力には限界がある、コンサルティング業界は過当競争に陥った等々 ――。このようななか、クライアントに差別性の高い価値を提供するには「コラボレーション」こそ建設的で、しかも健全な方向ではないだろうか。特に個人コンサルタント、あるいはブティック系のコンサルティング会社は今後この方向を余儀なくされるだろう。また、競争しな…

エイズはすでに2000万人以上の死者を出し、有史最悪の伝染病となっている。企業によるエイズの予防と治療への投資は、最終的にグローバルな生産性を高め、人件費を抑えることとなり、好感度とステータスを高める。

NPV（正味現在価値）を求める際、将来予測に基づくMCPM法により、現実に即した資本コストを算定できる。

「計画して実行する」という従来型のキャリア転換法では、多くの場合、成果ゼロという空しい結果に終わってしまうだろう。真に自分に合った新しい道を探すには、内省ではなく、行動に時間とエネルギーを費やすべきである。「試行して学習する」という新しいアプローチは、自己のワーキング・アイデンティティを見出すのに効果的な手法である。

イノベーションを実現させる方法論など存在しない。そこでこれが生まれやすい環境や仕組みづくりが求められるが、多くの企業が試みては失敗してきた。その原因としては、社内のアイデアだけに頼った「自前主義」が大きい。「自由貿易」の教訓を当てはめて考えたのが、「オープンマーケット・イノベーション」のアプローチである。

エンロン、ワールドコム、アデルフィアなど大企業による粉飾決算スキャンダルに後押しされてか、ストック・オプションも悪徳経営を助長するものと槍玉に上げられ、その対応策が叫ばれるようになった。費用計上というルールは問題解決を図るアイデアに思われるが、実は問題の本質を見失う可能性がある。本稿ではストック・オプションの本来の役割を明らかにし、経営者報酬について再考を促す。