さまざまな人材が挑戦を求めて集う

 One FPTのチームをリードし、クライアントの課題解決の先頭に立つのが、FCJのコンサルタントである。同社のコンサルタントは、大手コンサルティングファームやシステムインテグレーター、事業会社などで経験と実績を積んだ日本人が中心となっており、2024年からは新卒採用も本格的に始めた。

 大手コンサルティングファーム出身のコンサルタントは次のように語る。「前職ではクライアントにどれだけいい提案をしても、エンジニアリソースが十分ではなかったので、戦略を仕組みに落とし込んで実行したり、システムとして実装して変革をやり遂げたりするところまでできないことが少なくありませんでした。しかし、FCJはFPTグループのグローバルなリソースを活用できるので、自信を持ってクライアントの変革を支援できます」

 豊富なリソースと高度なテクノロジーのケイパビリティに裏打ちされた確実な実行・実装の力。それがあるからこそ、FCJはクライアントにとって最適かつ実現性の高い解決策を提示することができる。実際、大手企業が他のファームと組んで変革に着手したものの、実行段階で頓挫したため、FCJに支援を求めてくるケースも増えている。

 また、別のコンサルタントは「FCJに参画して、組織や階層の壁の低さと、旺盛なチャレンジ精神に驚いた」という。FCJの行動指針は、「みずから考え、行動する」。徹底した実力主義であり、若くてもクライアント開拓や新たなサービス開発にどんどんチャレンジできる。そして、チャレンジに失敗しても、責められることはない。

 これは組織としての若さにも関係しているだろう。FCJは設立6年目のスタートアップであり、急成長の途上にある。また、ベトナムは平均年齢が30代前半という若い国であり、FPTグループの母体であるFPTコーポレーションは1988年の設立ながら、次々と新しい事業を立ち上げているためベンチャースピリットが色濃く残り、グループ内では30代で事業部長クラスが当たり前。「私は40代ですが、グループの中ではシニア層です」とグエン氏は笑う。

 こうした若さとチャレンジ精神、そして人材やスキルの多様性がクライアントに与える刺激は大きく、FCJとのプロジェクトをきっかけに前例踏襲や年功序列といった壁を取り払い、革新的な挑戦に乗り出す企業が現れている。FCJとの協働は、日本企業のイノベーションを促進する効果も大きいようだ。

 イノベーションという点でいま最も注目されているのが、AI活用である。FPTはAI革命の先頭を走る米エヌビディアと包括的な戦略的パートナーシップを結び、「FPT AI Factory」を日本で立ち上げることを発表した。エヌビディアの最新半導体を数千基調達したデータセンターを構築し、AI開発のための計算資源とモデル構築やトレーニング、ファインチューニングのためのソフトウェア群をクラウド経由で提供する。

 自国のデータと計算資源を使ったソブリンAIの開発は、日本の政府・産業界にとっての国家的な課題である。FPT AI Factoryを新たな切り札として、FCJは日本企業のAIトランスフォーメーションとデータドリブン経営を強力に支援していく。

「FCJおよびFPTジャパンとしてクライアントとイノベーションを共創し、日本のナショナルアジェンダに果敢に取り組んでいきたい」。グエン氏は、そのように意気込みを語った。

国籍、経験、スキルなどを含め多様性に富んだメンバーが、旺盛なチャレンジ精神と行動力でクライアントの課題解決に挑む。
■お問い合わせ
FPTコンサルティングジャパン株式会社
〒105-0011 東京都港区芝公園1-7-6 KDX浜松町プレイス
URL:https://www.fptconsulting.co.jp