東日本大震災後のわが国では、復興が旗頭に掲げられている。しかし、復興とは元に戻ることだけを意味しているのではない。過去の大震災のケースからもわかるように、大きな不幸は、逆に、創造性を発揮するための大きなきっかけともなる。創造性があれば、希望の灯が途切れることはないのだ。
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かの発明家トーマス・エジソンは言った。
Genius is one percent inspiration and ninety-nine percent perspiration.(天才は1%のひらめきと、99%の努力である)。
この偉大な発明家にたて突くわけではないが、これでは明らかに創造性を過小評価している。努力を尊ぶわが国においても、創造性は、社会のさらなる発展になくてはならない。会社も学校も、広い社会においても、努力とひらめきを評価する割合を、せめて五分五分に改めていこうではないか。