金沢工業大学が東京・虎ノ門キャンパスで展開する「K.I.T.虎ノ門大学院」。働きながら1年間でMBAを取得できるとあって、ビジネスパーソンの注目を集めている。教員はいずれも第一線で活躍する実務家で、少人数制ゼミで異業種の学生同士の交流ができるのも売りの一つだ。ダイヤモンド社の広告営業部に勤務する山田一朗(仮名)が授業を体験、そのレポートをお届けする。

体験入学したのは
山田一朗(28歳)、ダイヤモンド社社員
大学の商学部を卒業後、広告代理店での営業、海外TV局の日本支社営業職を経て、ダイヤモンド社に。小社では広告営業部門に所属。MBAを取得したい気持ちは以前からあり、今回の体験入学を楽しみにしていたと言う。K.I.T.虎ノ門大学院以外のビジネススクールにも通った経験がある。
【第1回授業体験】

今回体験するのは2つの授業、イノベーションマネジメント研究科のMBA/ 修士(経営管理)コースの中の授業だ。
第1回は、三谷宏治教授の「CRM特論」。三谷教授はアクセンチュアで戦略グループ統括の経歴を持ち、著書『経営戦略全史』はビジネス書2冠を達成した人気の教授。三谷教授のゼミを目当てに受講する学生も多い。
授業に臨むにあたっての課題図書『CRM 顧客はそこにいる』(三谷氏ほか著)が指定され、授業までに読了するようにという指示があった。

「仕事をしながら読書に割く時間を作りだすのが辛かった」と語る山田。授業内容はハードと聞かされており、早くも戦々恐々だ。
参加したのは土曜日の午前中の授業。週末ということもあり、集まってくる学生たちは(三谷教授も!)カジュアルな格好だった。学生数は男女半々で約15人。「CRM特論」は、CRMの成功例や失敗例を通じてその本質を追求。大きな収益改善や、事業モデルの変革につなげるための具体的手法を、種々の事例を踏まえながら考えてゆくという内容である。
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