グローバルビジネスの最前線で活躍するためには、外国人相手の会議で交渉をこなすだけの英語力が欲しい。エグゼクティブやプロフェッショナルが集まるコーチング英会話スクール「トライズ」では、ネイティブ講師とイングリッシュ・コンサルタントのマンツーマン指導でこれをかなえるという。運営会社「トライオン」の代表取締役社長、三木雄信氏に同校の学習法を詳しく伺った。

「孫正義社長を含め5人の会議で、相手側はみな外国人。英語力がなかった自分はひと言も発言ができませんでした。その一方で自分の悪口だけが聞き取れて、非常に悔しい思いをしました」

 コーチング英会話スクール「トライズ」を運営するトライオンの三木雄信代表取締役社長は、ソフトバンク社長室長時代にそんな経験を経て、英語学習に1年間、取り組んだ。トライズの英語学習は、このとき行ったリサーチと三木社長自身の経験がベースにある。それに専門家の裏付けを得た上で、サービスとして提供している。

現在トライズを受講中のTACT代表取締役社長の吉田哲也さん(写真中央)は、専任イングリッシュ・コンサルタント(写真左端)およびネイティブ講師(写真右端)とチームとして、英語学習に取り組む。写真2列目は、同校を運営するトライオンの三木雄信社長。

 トライズでの英語学習は、1年間が基本。長いようにも感じられるが、米国の外国語教育機関「Foreign Service Institute(フォーリン・サービス・インスティチュート)」の調査にも裏付けがある、と三木社長は言う。

 「FSIによると、標準的なアメリカ人が日本語を習得するのに、約2200時間を必要とする。逆もしかりと考えると、日本人は学生のうちに約1200時間の英語学習を行っているので、残りは1000時間。本校では毎週20時間の学習を行うことで、1年間でこれを消化します」(三木社長)

 すなわち週に6日間、約3時間の学習を行う。仕事や私用で学習時間を確保できなかったときは残り1日で調整をするという計算だ。