ワークマネジメントツールAsanaを導入、情報を可視化

 そこで「Smart Flowingプロジェクト」では、設計担当者とマネジャーを含むエンジニアリングフローのすべての社員が、「誰が、何を、いつまでにやるのか」というタスク情報を可視化して共有できる仕組みを構築することを決定。そのための基盤として、ワークマネジメントツールのAsana(アサナ)を導入した。

「従来、組織で進捗管理を把握できてはおらず、マネジャーは進捗の状況を各設計担当者に聞かないとわからなかったのです。Asanaの導入により、その内容がマネジャーや全社員に可視化されるようになり、エンジニアリングフロー全体の“流れ”がスムーズになるのではないかと期待しています。まだ始まったばかりですが、積極的な活用を促していきたいと思っています」と塚本氏は語る。

 現在、水ingグループはAsanaを約1500アカウント分契約し、水ingエンジニアリングでは、ほぼ全社員にアカウントを割り当てている。

 これは、エンジニアリングフローを改善するツールとして活用を促すだけでなく、コロナ禍によって常態化したリモートワークを効率化させるためだ。

水ingエンジニアリング
代表取締役社長 池口 学氏

「当社はコロナ禍がなくなった後もリモートワークを継続することを決定しており、そのためのコミュニケーションツールとしてMicrosoft Teamsを導入しました。これで日々の報告や連絡、相談はできるようになりましたが、在宅勤務だと、それぞれの社員がいま、どんな仕事を抱え、何に困っているのかといったことまでは詳しくわかりません。この問題を解決するため、全社でAsanaを活用することにしたのです」

 そう説明するのは、同社代表取締役社長の池口学氏である。

 全員がオフィスで働いていれば、誰が何をしているのかといったことを容易に見渡すことができるが、リモートワークでは難しい。

「マネジャーがTeamsを使って一人ひとりに確認する方法もありますが、対話や調整の作業だけで貴重な時間が奪われてしまいます。全社員が抱えるタスクや進行状況を可視化して共有できるようにすることは、リモートワークを円滑に進める上でも欠かせないと判断しました」と池口社長は語る。 

タスク管理だけでなく業務ノウハウの共有と継承も

 もう一つ、同社がAsanaを使って取り組んでいるのが、ベテランから若手社員への業務ノウハウの継承だ。

 このツールを利用することで、仕事の流れが可視化される。つまり、ベテランが経験に基づいて進めた作業の内容がわかるため、以前は、現場で学んでいた暗黙知から形式知(ナレッジ)となって、若手社員に継承されるのだ。

 池口社長は、「水インフラ業界は、ベテランと若手との間をつなぐ35~45歳前後の中間層が少なく、以前から技術継承が大きな課題となっていました。リモートワークが常態化すると、ますます継承が困難になるので、ツールをうまく活用しながら次世代の人材を育て上げていきたい」と語る。

 予算や工程の管理順守、高品質に加え、人材力強化まで視野に入れた水ingエンジニアリングの変革は、これからも続く。

水ingが実践するTeamsとAsanaを使ったワークマネジメントの詳しい解説はこちら

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