1on1の効果を最大化する支援ツールの活用

　その解決策となるのが1on1実践支援ツールの活用だ。同社のサービスでは、2万5000人以上の管理職が利用する「INSIDES」（インサイズ）が該当する。山﨑氏によると、「いままでのやり方が通じないという悩みを抱える管理職に、効果的な1on1ミーティングのヒントを与え、実践的にマネジメントスキルの向上が図られるツール」だという。

　同社はこれまで50年以上、「個と組織を生かす」ためのマネジメントやサーベイ技術の研究を続けてきた。INSIDESではそのノウハウをもとに部下の状態と性格を可視化し、管理職が効果的なアクションを起こせるレポートを提供している。

　レポートを見れば1on1で何を話せばよいか迷わなくなり、また終了後に部下が回答する実践度アンケートを見れば自身の対話スキルを振り返ることができる。加えて付随するｅ―ラーニングや、専門家へのオンライン相談（何回でも無料）を使えば自律的にスキルアップが可能となる。またこれらすべての機能が低単価（部下1人当たり月額600円～）であることも導入の決め手になるだろう。

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　INSIDESを導入すると管理職は、これまでの勘と経験に頼ったマネジメントから脱却でき、何よりも自身の負荷が軽減される。「INSIDESは1on1という場をより効果的なものにすることで人的資本経営を支援するインフラなのです」という山﨑氏の言葉には50年の蓄積から来る自信がみなぎっていた。