自分が人からどう見られているかを知るのは難しい。自分が周囲にどんな印象を与えているかということについては、曖昧で混乱した認識しか持てていない人が多い。

 いや、まったく何もわかっていない場合さえある。このような自己認識の欠如は、その人の将来のキャリアを制限する深刻な障害となりかねない。

 私のクライアントの例を紹介しよう。経営トップの一角を目指して頑張っていた彼は、自分が同僚や部下からネガティブで気難しい人物だと思われていたことを知って、ショックを受けた。