エヌビディアとのアライアンスが実装の大きな力に
寺園 技術コラボレーションの成果を実装するには、実装レイヤーでのオーケストレーションや統合力がカギになります。この実装レイヤーでデロイトの大きな力となるのが、エヌビディアとのアライアンスです。
エヌビディアの産業メタバース開発プラットフォームのNVIDIA Omniverse Enterpriseや企業AI開発のプラットフォームのNVIDIA AI Enterprise、HPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング)プラットフォームは、CUDA(Compute Unified Device Architecture)並列処理プログラミングアーキテクチャーをベースとした同じ設計思想でつくり込まれていて、実装レイヤーではKubernetesコンテナーによってスムーズに連携でき、高性能GPU(画像処理半導体)の計算能力を最大限に引き出せます。
エヌビディアの技術コンポーネント群は、まさに技術オーケストレーションを可能にする土台といえます。同社は、量子コンピューティングのアプリケーションやアルゴリズムを開発するためのクラウドサービスを開始するなど、量子技術の探究にも力を入れています。
これらのプラットフォームをデロイトの先端技術知見でフル活用し、技術要素を統合的に編成して価値あるものに仕立てていく。それが、ミラーワールド(鏡の世界)の世界観を実現する最短の道だと考えています。