あなたの周りにも、いつもストレスで疲れ切って見える人がいるはずだ。仕事漬けで、プロジェクトの荷が重すぎて、ちょっとした息抜きもできないと言う。このような同僚と一緒に働くのは難しい面もあるが、あなたに選択の余地はおそらくないだろう。

 ストレスに対処できない同僚とどのように付き合えばよいのだろうか。正面からその問題に向き合うべきだろうか、あるいは、その同僚が落ち着いて集中できるよう、何かほかの手段で支援を試みるべきだろうか。そして、彼らが放つ有害な感情から、どうすれば自分を守ることができるだろうか。

誰もがストレスを感じている

 人生にはストレスが付き物だ。「誰もが抱え切れないストレスに直面する時期があります」。こう述べるのは、『最高の自分を引き出す 脳が喜ぶ仕事術』[注1]の著者、キャロライン・ウェッブである。「こうした時期は、10分だけのこともあれば、10日のことも、あるいは10カ月続くこともあります」