リクルートされたアスリートたちは、それまでの学業成績があまり優れていなくても、他の学生よりもエリート大学に合格する確率が高い。それは、彼らの成績が後々低下するということなのか。彼らのキャリアを調査した新しい研究によれば、その逆だ。

 研究者らは、1970~2021年にアイビーリーグの大学を卒業した大学代表のアスリートと非アスリート40万人以上の職歴を調査した。このデータセットを選んだのは、アイビーリーグに入学したアスリートは、その他の大学のアスリートよりも、非アスリートの同級生と学業面で近いからである。

 運動部のウェブサイトをスクレイピング(インターネット上で情報を収集・抽出すること)して優秀選手を特定し、労働市場分析のライトキャスト社が収集した履歴書情報(リンクトインを使用)を調査し、米労働統計局の賃金情報を利用したところ、アスリートは複数の指標で優れていることがわかった。