小玉:まず、CIOはDXを実現する立役者でなければなりません。経営戦略や事業戦略と整合性の取れた社内ITの実現に加え、業務改革・部門横断・文化創生・外部協創を含む本質的な企業変革を先導することを意識しています。たとえば、経営・マネジメント変革を進めるうえでは、現状を正確に認識するためにデータを可視化し共通言語としてファクト(事実)としっかり向き合うことが、スピードを速め未来志向で変革し続けることにつながると考えています。経営コックピットや約90種のダッシュボードなどでデータドリブン経営を推進中です。

NEC
執行役 Corporate EVP 兼 CIO 兼 コーポレート IT・デジタル部門長
小玉 浩

村瀬:データが社内の共通言語になれば、上層部から現場に至るまでの課題意識も一つとなり、同じベクトルで変革に臨めるようになりますからね。ところで、貴社は2022年にCelonisをご導入いただき、最近では価値創出のマイルストーンを達成したお客さまにお渡しする、Celonis Value Stoneアワードも受賞されましたが、ご導入のきっかけは何だったのでしょうか。

Celonis
代表取締役社長
村瀬将思

小玉:業務の結果ではなく、エンド・トゥ・エンドでの実行プロセスが可視化できることと、そこでの非効率な部分が明らかになる点に魅力を感じて導入しました。業務効率化は、企業価値向上の最初の一歩ですからね。当たり前となっている日常業務では、何が無駄かは見えにくいですが、プロセスマイニングで無駄な業務がデジタルツインのような形で可視化され、改善点が発見できるようになりました。改善に向けたアクションスピードが飛躍的に向上することも確信したため、採用を決定しました。