サマリー:日本企業のITにおける大きな課題である「外部ベンダーへの依存」。2021年に設立されたコンサルティングファームLASINVA(ラシンバ)は、その解決に向けて、さまざまなプロジェクトに伴走しつつ、最終的には企業の「自走」を目指している。

LASINVA(ラシンバ)は2021年に設立されたコンサルティングファームである。戦略立案から実行フェーズ、そして価値創出まで、これまで幅広い業界で多くのプロジェクトをサポートしてきた。日本企業のITにおける大きな課題「外部ベンダーへの依存」の解決に向け、同社はさまざまなプロジェクトに伴走しつつ、最終的には企業の「自走」を目指している。

外部ベンダー依存という
企業システムの構造的な課題

 多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しているとはいえ、抜本的な変革や新規ビジネス創出などの成功事例は必ずしも多いとはいえない。その原因は何だろうか。

「昔もいまも変わらないと思いますが、ボトルネックは『人』です。本格的なDXを実行するには、デジタルとビジネスの両方を理解し、業務や組織の変革を推進するリーダーが不可欠ですが、そうした人材は少ないのが現状でしょう」と語るのは、多くの企業にコンサルティングサービスを提供するLASINVA取締役・パートナーの小島史土氏である。また同社シニアマネジャーの浜端英治氏はこう続ける。

LASINVA
取締役・パートナー
小島史土
SHIDO KOJIMA

「日本企業の多くはこれまで、IT関連の業務を外部ベンダーに任せてきました。自社が主導権を持っていれば問題ないのですが、そうした企業は少ないのではないでしょうか。経営戦略を深く理解し、ITと業務に精通するリーダーがいれば、プロジェクトの目的を明確にしたうえで、外部とのパートナーシップを活かしてDXを進めることができるでしょう」

 ITベンダーやシステムインテグレータへの依存から脱却できない企業は多い。「ベンダーロックイン」である。たとえば、数十年にわたり改修を重ねながら使ってきたレガシーシステムは、あまりにも複雑なため既存ベンダーしか中身を理解できない。新たな改修が必要な時も、低リスクという理由で既存ベンダーに依頼せざるをえず、コストは高止まりする。多くの企業システムが抱える構造的な課題だ。

 LASINVAは2021年の設立以来、こうした課題に向き合ってきた。