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5年連続5%の安定成長は至難の業である
安定した予測可能な成長は、あらゆる大企業が目指し、投資家が他の何よりも称賛するものである。最近、私は数人の同僚とともに調査を行い、それがいかに難しいかを思い知らされた。
我々はまず、「2009年までの5年間に、毎年5%ずつ成長した時価総額10億ドル以上の公開企業はどのくらいあるか」という単純な設問を置き、世界の企業や金融情報を提供するキャピタルIQの莫大なデータベースを調べた(5%という基準を選択したのは、その期間の全世界のGDPの平均成長率が6%だったからである。また、我々が求めていたのは、複利の概念を用いた年平均成長率〔CAGR〕ではなく、毎年の安定した成長であることにも注意されたい)。
すると驚いたことに、4793のサンプル企業のうち、売上高を毎年少なくとも5%以上伸ばしたのは8%、純利益を毎年5%以上伸ばしたのは4%にすぎなかった。