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ビジネススクールの葛藤
1980年代のS&L(貯蓄貸付組合)危機や、ここ数年、MBAホルダーであふれる企業が引き起こしたスキャンダルを受けて、ビジネススクールは企業倫理の科目をいかにして強化すべきか、頭を悩ませている。
その一方で、IT革命によって経営慣行が急速に変わりつつあるなか、ITを主要な必修科目に加えるべきかどうか、トップクラスのビジネススクールでも葛藤している。
さらに、会計学、財務、オペレーションなど、複雑な数字を扱う従来の経営科学分野の科目と、リーダーシップや交渉術のように、実社会で成否を大いに左右するにもかかわらず、往々にしてなおざりにされがちなソフト・スキルを養う科目を、いかに両立させるかという課題もある。
はたして、ビジネススクールにおけるカリキュラムの改定は順調に進んでいるのだろうか。
調査が明らかにした
ビジネススクールの旧態依然
必修科目について、同僚のダーレーン・カーバーと私が、アメリカのビジネススクールの上位50校を対象に実施した調査では、企業倫理や社会的責任を必修科目にしている学校は全体のわずか40%、ITについては、わずか50%であることがわかった。



