オープン・ソース型の提案箱

 企業の提案箱には、「願い事は叶うかもしれないから慎重に」というジレンマがある。たくさんの意見が寄せられてほしいものの、これらをどう扱えばよいのだろうか。

 提案一つひとつに個別に対処するのはコストがかさむ。寄せられた提案を評価できる適任者を見つけるとなると、なおさらである。

 もし、10件のうち1件でも取り組むに値するものがあれば、経営陣にとっては上出来だが、案が却下された、その他大勢の社員の士気は低下する。また、なぜ自分の案が却下されたのかを知らされないとすると、よりよい案を見出す術を学ぶことができない。

 専門家を招聘し、そこに提案を集約して評価させるのではなく、オープン・ソースの考え方を取り入れて、社員たちを提案の批評者兼共同開発者にしてはどうだろう。

 テルコーディア・テクノロジーズやバイオセンス ウエブスターなどの企業同様、ネットワーク上に「公開提案箱」を設置し、組織のだれもが参加することを推奨している大学がいくつかある。各提案に対し、同僚が評価や意見を述べ、改善を図るのである。