だれでもグローバル・エリートになれる

 彼らについてどこかで読んで感心したことがあるのではないか。何人かには会ったことがあるかもしれない。彼らの仕事はきっとあなたの役に立っている。「彼ら」とは、グローバルなビジネス・エリートたちのことだ。彼らエリート層は拡大を続け、今日のビジネスの国際化を特徴づける存在になっている。自社および自分自身のために多大な価値を生み出し、多くの場合、世界をもっとよい場所にしているのだ。

 たとえば、日産自動車のCEOで、レバノンとブラジルとフランスの国籍を持つカルロス・ゴーン。メドトロニックのCEOで、イギリスで教育を受け、アメリカで20年近く働くバングラデシュ人、オマー・イシュラク。イギリスのエネルギー企業BPで、初のアメリカ人CEOとなった、ボブ・ダドリー。

 そこまで知られていないが、徐々に影響力を高めている経営者もいる。ペプシコのアジア・中東・アフリカ部門のCEO、サード・アブドゥル=ラティフや、アメリカの小売店ターゲットのインドでの第2本社設立を推進したラリット・アフジャなどがそうだ。