自動車エンジンの中堅メーカー、オプティ・モーターズは、仕事が引きも切らずに押し寄せ、嬉しい悲鳴を上げているが、生産能力が乏しいため、せっかくのビジネスチャンスをふいにしている。その仕事ぶりが認められて、資金援助が得られることになったが、出資者たちからは一つ条件が課された。営業力の強化である。そこで、数々の実績を誇るベテラン営業マンを雇い入れた。彼は期待にたがわず、ついには超大口顧客との契約を獲得した。ある日、CEOの昔からの友人でもある女性営業ウーマンが突然退職願を提出してきた。その理由を尋ねると、このらつ腕営業マネジャーの下では、これ以上働けないという。彼は、彼女の接待費にケチをつけておきながら、自分は見込み客や大口顧客をストリップ・クラブで接待しているというのだ。たしかに彼の業績への貢献は目を見張るものがある。しかし、このような状況は許されるものなのだろうか。