グローバルリーダーの
育成が急務
「『人材』にせよ『人財』にせよ、それらはコモディティ、必需品と解釈されかねません。今、日本が輩出すべきはグローバルエリート、世界に貢献し、世界を牽引するリーダーです」
と言いながら斎藤専務理事は、グローバルリーダーのあり方をオーケストラに例えて説明してくれた。
「オーケストラは弦楽器、管楽器、打楽器など各パートが調和して成り立っています。あなたがバイオリニストだとすると、まずは弦楽器部門でどのように貢献できるかを考えなくてはいけません。自分が加わったことでそのセクションの質が向上しなくては参加した意味がない。部門を束ねるのがパートリーダーの役目です。セクション全員の力を発揮させながら、管楽器や打楽器など他のセクションとのハーモニーを目指します。全体を束ねて目指す方向に導くのが指揮者の役目です。オーケストラの共通言語が楽譜であり音符であるなら、ビジネスにおける英語はまさにこの音符なのです」
楽譜が読め、音符を忠実に奏でることが最低限の能力だとすれば、力を付けていくに従い、深く理解し、的確に演奏しつつ、全体の価値を上げていけるプレイヤーになることがオーケストラメンバーの使命。グローバルエリート、ビジネスリーダーも同様だと、斎藤専務理事は言う。
TOEICプログラムは「体重計」
4スキルをバランスよく
ビジネスにおける“音符”の英語。それをスムーズに理解し、使いこなすことはとても重要だ。
ビジネスパーソンの英語力測定として定着しているTOEICテストだが、これまでは「読む」「聞く」に軸足が置かれている印象があった。「グローバル人材育成」を掲げているからには発信力としての「話す」「書く」も大事なことは言うまでもない。8年前にはSpeaking&Writingを開発し、英語の4スキルをバランスよく測定する体制を整えた。
「TOEICプログラムは自分の体の健康を測定する『体重計』です。数値を参考にしながら、自分を知り、自己価値を高めながら、世界に貢献できる人材として育ってほしいと切望しています」
そのために協会が取り組んでいるのが、「グローバルコミュニケーションフォーラム」であり、「グローバル人材育成フォーラム」、「地球人財創出会議」だ。ここから、世界との対話力を身に付け、世界に新しい価値を提供できるビジネスパーソンが育っていく。
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