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オンラインでもリアルでも
プラットフォーマーに転換できる
世界で最も企業価値が高い企業10社のうち5社──アップル、アルファベット、アマゾン・ドットコム、フェイスブック、マイクロソフト──はその価値の多くを、当事者間のやり取りや取引を促進する「マルチサイド・プラットフォーム」(MSP)から得ている。いわゆるプラットフォーマーの多くは、同じ業界で製品・サービスのみを提供する企業よりも価値が高い。たとえばAirbnb(エアビーアンドビー)は現在、世界最大のホテルチェーン、マリオットを企業価値で上回る。
しかし、プラットフォームビジネスとして誕生したのではない企業は、製品・サービスを(少なくとも部分的には)MSPに転換できるということにまず気づかない。仮に気づいたとしても、それを実現するための戦略がわからずにおろおろすることが多い。本稿では、プラットフォーマーへの転換をどのようにして実現するかというフレームワークを提示したい。
製品・サービスをMSPに転じる4つの方法を具体的に示し、それぞれの戦略的なメリットや落とし穴を検討する。これらの方策はオンラインビジネスにも、そうでないリアルなビジネスにも当てはまる。