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データサイエンスを駆使した
新しいショッピング体験
スティッチフィックスのビジネスモデルは至ってシンプルだ。利用者が好みそうな衣料品とアクセサリーを選んで自宅まで届け、利用者は気に入った商品だけを購入し、それ以外は返品する。データサイエンスを駆使して大規模に展開する当社のパーソナライゼーションは、伝統的な実店舗やeコマースが提供するショッピング体験の先を行っている。利用者はプロのスタイリストに買い物を代行してもらえると喜んでおり、当社サービスの利便性とシンプルさを高く評価している。
言うまでもなく、消費者にとってシンプルで便利なサービスを大規模に提供し、なおかつ利益を上げることは難しい。アパレル業界ではなおさらだ。何しろ競合企業がひしめき合っているうえに、移ろいやすく変化のスピードも速いからである。
競合他社は最安値や最短の配送スピードで差別化を図ろうとしているが、当社はパーソナライゼーションで独自性を打ち出している。すなわち、利用者一人ひとりに合わせて衣料品やアクセサリーを5点選んで箱詰めしたもの(当社はこれを「フィックス」と呼んでいる)を届けているのである。商品を選ぶ基準は数百万人もの利用者から寄せられる情報だ。会員は初回登録時に詳細なアンケートに回答し、商品が届くたびにフィードバックを提供してくれる。