企業に提案して
生まれる求人案件も
大寺氏はコンサルタントの「人間力」が最大の武器であり、「彼ら彼女らの多くが人材の流動化を通して日本の企業を成長させたい、日本の経済や社会をより良くしたいという高い志を持っている」と語る。
「当社のコンサルタントたちは、日本をより良くすることにワクワク感や喜びを感じる集団です。一度会っていただければ、今私が話したことに納得していただけるでしょう」(大寺氏)
コンサルタントの質に加え、ハイキャリア求人案件の質と量も際立っている。そもそもリクルートエージェントの年間の転職決定者数(約3万9000人/2017年度実績)が業界トップクラスを誇るのは、コンサルタントとは別に、大勢のリクルーティングアドバイザー(企業担当)が全国の企業経営者・人事担当者と日々コミュニケーションを重ねているからだ。
「そのほか、各コンサルタントが自らのこだわりや想いを持って獲得してきた求人案件や、求職者のニーズを踏まえた上で企業に提案して主体的に作り出す求人案件もあります。例えば、コンサルタント同士でこういう人がこの業界に行ったら面白いよねといった話をすることがよくありますが、そうした会話をヒントに企業に提案して求人を生み出しています」(大寺氏)
一方、リクルートキャリアでは、ハイキャリア向け転職サイト「CAREER CARVER(キャリアカーバー)」も運営している。
「市場価値の高いハイキャリア求職者と、リクルートキャリアの基準を満たした腕のいいヘッドハンターだけが使えるプラットフォームがキャリアカーバーです。そのため、リクルートグループ在籍のヘッドハンターも基準に満たなければ利用できません。求職者が登録すると、厳選された約1700人のヘッドハンターからスカウトを受けることができます(2018年12月現在)。ヘッドハンターは、リクルートグループの場合も別の会社の場合もあります。ハイキャリア求職者のご支援をリクルートグループに閉じず、他社の腕のいいヘッドハンターと協働していることがこのサービスの特徴です」(山田氏)

>>CAREER CARVERの登録はこちらから
実績豊富なヘッドハンターに自分に合った転職のサポートを受けられる、魅力の大きいサービスだ。さらに、「ハイキャリアの転職は首都圏に集中していますが、今後は副業や顧問、地方UIターンなど、仕事の選択肢や働き方のバリエーションをもっと増やしていきたいと思っています。ハイキャリアの人材が加わることで、成長できる企業が地方にはまだたくさんあります」と、山田氏。ハイキャリア層の活躍の場、そして採用ニーズが増えていくことは間違いなさそうだ。