成功するスタートアップの創業者の大半が、10代後半から20代前半までの若者だという説が、世間に浸透している。

 しかし、2007年から2014年までの期間に米国で事業を興した創業者270万人を対象とした全数調査の結果を分析したところ、創業者の平均年齢は、実際には42歳であることが判明した。また、調査したスタートアップ中で従業員数の増加率の高い企業の上位1%を絞り込んだところ、その半数以上が40代・50代・60代の創業者が立ち上げたものであることが明らかになった。

 この調査を行った研究チームは、「世間の人々がスタートアップについて、若い創業者が圧倒的多数を占めるというイメージを抱いているのは、ソーシャルメディアなど、消費者にじかに接するITサービスで成功した、ごく少数の青年創業者の露出が突出して多いことに起因しているのかもしれない」と書いている。