メディア企業の副社長であるスティーブンは、会社の戦略会議で幹部100人を相手にデジタル戦略について発表することになった。

 大勢の前でプレゼンをするのは苦手だったので、長時間かけて準備した。だが、いざ発表という時、頭の中が真っ白になってしまい、プレゼンは混乱のうちに終わった。

 翌日、スティーブンは出社することができなかった。彼が抱え込んだ複雑な感情には簡潔な名前がある──「恥」(shame)である。