イサベル・アジェンデは、臨終の床にある祖父に宛てた手紙から着想を得て、デビュー作の小説『精霊たちの家[注1]』を書き上げた。

 この作品は世界中でベストセラーになったが、定職を辞めても食べていける自信がついたのは、もう一つヒット作が出た後だった。現在、アジェンデの著書は、2015年に出版された『日本人の恋びと[注2]』も含め20作を超えている。

HBR(以下太字):すべての作品を、『精霊たちの家』を書き始めたのと同じ日に、執筆をスタートさせるそうですね。その理由を教えてください。