研究の概要

 シカゴ大学ブーススクール・オブ・ビジネスの博士研究員、ローレン・エスクレイス=ウィンクラーとアイェレット・フィッシュバックは、被験者に難しいテストをした。各質問につき2つの選択肢の中から答えを選んでもらったうえで、被験者の半数には正解した点についてフィードバック(成功のフィードバック)し、残りの被験者には間違った点についてフィードバック(失敗のフィードバック)した。

 どちらの選択肢が正解かは被験者全員にすべて伝えたわけだが、追加実験では、成功のフィードバックを受けた被験者が同じ質問に正しく答えられた一方で、失敗のフィードバックを受けた被験者の正解率はかなり低く、往々にして何も学んでいなかった。

「失敗は最良の教師ではないかもしれない」と結論付けられるが、この研究についてウィンクラーに聞いた。