一九五一年四月一六日、ニューヨークのウォルドフ・アストリア・ホテルで行われた討論会の抄録であり、ドラッカーに関する記録としては日本未発表のものの一つ。『経営者の役割』の著者であるチェスター・バーナードや『星の王子様』の翻訳家として一躍脚光を浴びたルイス・ガランティールなどと交じり、ドラッカーが鋭い分析と洞察を提示する。討論会では、まずドラッカーが一九〇〇年からのアメリカ社会の進歩について概観した後、進歩を実現させた一〇の要素を挙げた。その後、それぞれについて議論し、学校教育の問題や、アメリカ型システムの普遍性など、会場からの質問にも答えた。