研究の概要

 エラスムス大学ロッテルダムスクール・オブ・マネジメント准教授のマグダレナ・ショラコバは、組織が変革に取り組む過程を研究する中で、意外なことを発見した。導入しようとしている変革をからかうなど、遊び半分のアプローチを取り入れることによって、リーダーは部下の賛同を得やすくなるのだ。

 では、ショラコバ准教授にこの研究を解説していただこう。

なぜPwCはチェンジマネジメントに
ユーモアを取り入れたのか

ショラコバ(以下略):変化を起こそうとしている組織が、その取り組みが引き起こす課題や反発にどのように対処しているのか。私はそれを理解したいと思っています。今回の研究で大学院生のマーク・ギスバースと私は、会計・税務・アドバイザリー会社PwCのオランダ支社が、2015年に始めた「ビジョン2020」に注目しました。