クリエイティブな花形社員が、チームの創造性を高めることは理にかなっている。しかし新たな研究では、実態はそれ以上に複雑であると示唆している。

 研究者らは中国の23社のR&Dチームのメンバー676人と、中国の顧客サービス会社2社の営業チームのメンバー457人を対象に調査し、チームのマネジャーから情報を収集した。そこからチームの創造性における花形社員を特定し、また、チーム全体の創造性、連携、学習活動を測定して、チームにおける花形社員の役割を調べた。

 花形社員がチームの仕事の流れにおいて、中心にいればいるほど、全体の創造性をダイレクトに向上させたが、それ以外の社員の学習活動は悪影響を受けた。チームメイトが重要な情報や資料を花形社員に頼っていると、彼らはみずから貢献したいという切迫感を持たなくなり、関連する知識を追求したり、他の視点を探ったりしなくなると研究者らは説明する。