CEOへの株式報酬は、自社の戦略的リスクテイクに対するCEOの積極性にどのように影響するのか。これについて経営学者たちは、研究を積み重ねてきた。一般的に、CEOが個人としてより多くの株式を持つほど、株価を下げるおそれのあることを避けるようになり、慎重に過ぎるゆえに株主が被害を受けると結論付けられている。
しかし、ある研究チームは、この考え方にはそれぞれのCEOが持つ個人的性格の影響が考慮されていないと考えた。
研究者たちは、2004年から2005年の間にS&P1500の製造企業を率いる責任を負った、158人のCEOの性格データを収集した(この期間を選んだのは、株式市場が比較的安定していた時期だからである)。