新任のリーダーは、組織の既存の文化に新たな視点を取り入れることを期待されて採用されることが多い。しかし、最近の研究によると、新しい組織のニーズと合っているかどうかにかかわらず、前職の文化をそのまま持ち込むことが非常に多いようだ。
研究者らは文化の一側面である「厳格さ」、つまり組織規範の強さと、それが従業員の行動に与える影響に注目した。
研究者らは、韓国のあるスタートアップ(同社は新しく営業部門内にグループをつくって、外部からリーダーを招いていた)を対象に、まず新しいグループリーダーに対して、前の組織における文化的な厳格さのレベルを調査し、1年後にメンバーに組織の文化的な厳格さを評価してもらった。すると、リーダーが以前の集団の文化的な厳格さを新しい集団に取り入れていることがわかった。この傾向は、前の集団に対する帰属意識が強い場合や、在職期間が長いほど強かった。