多くの企業がパンデミックの終息後も、ハイブリッドワークや完全なリモートワークを計画している。その際に直面しそうな問題の一つが、オフィス内でばったり出会った同僚との会話や仲間意識といった、自然発生的な交流がなくなってしまうことだ。
特に懸念されるのが新人社員への影響である。新人社員はそうした交流から自分の役割を学び、組織の文化を理解し、指導やサポートを得ることが多い。これらについて、新たな研究が有用な対処法を見出した。
研究者らは、2020年にサマーインターンシップを完全なバーチャル形式に移行した大手グローバル企業を対象に、実地実験を行った。新人インターンは、無作為に5つのグループに分けられ、2つのグループにはリアルタイムの「バーチャル井戸端会議」に参加する機会が与えられた。これは、他のインターン3~4人との気さくなやり取りで、直属の上司ではないシニアマネジャーが同席するか、インターンだけで30分間行われた。