サラ・クーパーは、前大統領のドナルド・トランプを口パクで風刺した動画をティックトックに投稿し始める前は、グーグルのデザイナー兼マネジャーという立場から企業社会を風刺していた。

 自身のブログに載せた「会議で賢そうに見せるための10の方法」という記事で勢いがつき、仕事を辞めて関連する本(『会議でスマートに見せる100の方法[注1]』)とその続編である、How to Be Successful Without Hurting Men's Feelings[注2](男性の気持ちを傷付けずに成功する方法)を執筆した。

 作家、スタンドアップコメディ(一人でステージに立ち、客席にしゃべりかける話芸)のお笑い芸人、役者として食べていくのは大変だったが、ついには2020年に政治的コメディでスポットライトを浴びるようになった。彼女の動画は世界中で数百万の人々に再生され、ネットフリックスの特別番組がそれに続いた。さらに現在は、映画、テレビ、本などのプロジェクトの準備中である。