求職者の「価値観」を軸にキャリア戦略を描く

転職を
成功に導くカギとは

　冒頭で触れたように、20代、30代ハイエンド層の転職市場が活発化しているとはいえ、転職を成功させるためにはエージェント選びが重要だ。アサインの場合、龍崎、枝野両氏の言葉でもわかるように、徹底的に一人ひとりに向き合う。「初回の面談でいきなり案件の紹介を行うことはありません。まずは現職での業務内容やキャリアの課題感、今後目指す姿などを伺います。そのうえで、次の会社で得るべきスキルや経験を棚卸ししたキャリアプランを提示し、ご納得いただいて初めて転職先のご紹介を行います。だからこそ、『なぜこの企業を受けているのか』『今後、目指すキャリアの方向性は』といった問いに対して思考が整理され、みずからの言葉で答えられるようになります。また、これまでに蓄積された企業ごとの選考データをもとに選考対策を3〜5回実施します」（枝野氏）。

　その結果、業界平均４〜５％といわれている内定率は、アサインでは70％（龍崎氏の例）と高く、ミスマッチも起こりにくく定着率（半年以内に離職しない率）は100％（枝野氏の例）に達する。「広く深い業界知見と、求職者のことをその人以上に知る力。両方を備えて初めて支援ができると考えています」（龍崎氏）。

「5年後10年後の世の中の姿を考え、どの職業の重要度が高くなるのかを見通したうえで、求職者のキャリア戦略につなげていきます」（枝野氏）

　それができるエージェントが、アサインにはいる。