サマリー：DEI（ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン）の推進に向けて、多くの企業が具体的な数値を掲げたイニシアティブに取り組もうとしている。だが、最終段階で法律顧問に確認を求めると、法的リスクの見地から... もっと見る、骨抜きにされるケースも少なくない。DEIリーダーは彼らを「改革に水を差す、現状維持の擁護者」と非難するが、法律顧問の側は「法的リスクを考えれば、早い段階から相談してほしい」といら立つ。両者の対立がある限り、どれだけ優れたイニシアティブも機能不全に陥る。本稿では、DEIを真に推進するために、DEIリーダーと法律顧問が、互いに誠実なパートナーシップを築くことの重要性を論じ、そのための具体的な方法を提言する。 閉じる
企業のDEI（ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン）リーダーと法律顧問は一見、対立しているように見える。
理想の実現に情熱を燃やすリーダーは、法律の専門家を現状維持の擁護者と見なし、改革を目指す取り組みに水を差すと反発する。一方、整然とした態度で最悪の事態を想定する訓練を受けてきた法律の専門家は、DEIの推進者がイニシアティブの構築を始めるに当たって、早い段階から頻繁に相談してこないことにいら立つ。
双方ともそれぞれの視点に凝り固まり、どうしても話し合いが必要になる、ぎりぎりの段階にならないと向き合おうとしない。
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