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企業文化の2つの要素
新型コロナウイルスのパンデミック発生から2年以上が経過し、多くのリーダーが懸念するのは、リモートワークやハイブリッドワークによって企業文化が損なわれているのではないかということだ。それも見当違いではない。リサーチとアドバイザリーを業務とするガートナーが2022年に行ったグローバルな調査では、リモートワーク、あるいはハイブリッドワークの知識労働者のうち、会社の文化とのつながりを感じると答えたのはわずか25%だった。
しかし、イーロン・マスクやジェイミー・ダイモンなどのCEOが身をもって体験したように、従業員を強制的にオフィスに戻すことにはリスクが伴い、企業は別の手段を取るべきだ。
ガートナーの人材部門のリサーチディレクターで、本研究の筆頭筆者であるアレクシア・カンボンは「リーダーが企業文化のために従業員をオフィスに戻す必要があると主張するのは皮肉なことだ」と話す。「彼らの期待とは逆の結果になるだろう。リーダーはハイブリッドワークを、企業文化の経験を崩壊させるものと見なすのではなく、企業文化を異なる形で構築する機会ととらえるべきだ」