-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
激しい論争を引き起こす政治的、道徳的問題が起きると、自分と意見の異なる側の気分を害さないよう、それには立ち入らないようにしたくなるものだ。しかし新しい研究で、中立的な立場を取ろうとすると、より不利になるおそれがあることがわかった。
ある実験では被験者に、NFL(ナショナルフットボールリーグ)の選手に国歌斉唱時の起立を義務づけるべきかという質問を受けた政治家候補についての記述を読んでもらった。研究者らは、被験者をリベラルか保守かによって2つのグループに分けた。
各グループの一部の被験者は、候補者の意見はそのグループの支配的な立場とは反対であるという記述を読んだ。他の被験者は、候補者は立場を明確にすることを拒否するという記述を読んだ。どちらのグループの被験者も、中立の立場を取っている候補者より、自分と反対の考えを持つ候補者を信頼する傾向が強く、また彼らへの投票を検討しようという被験者も少なからずいた。