率先垂範の精神を欠くリーダー、硬直化した官僚的組織、プロフェッショナリズムの誤解――かつての日本軍と同じように、日本の企業や政府は、いま「失敗の拡大再生産」のスパイラルに陥ってしまっている。最大の問題は、傑出したリーダーが出現しないことだ。一橋大学・野中郁次郎名誉教授らの不朽の名著『失敗の本質』の続編である本書では、「リーダー不在の悲劇」を繰り返さないために、いまこそ戦争という有事におけるリーダーシップを検証する。