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ソーシャル・メディア戦略の成否の理由
10億人以上の人たちが、〈フェイスブック〉や〈イーハーモニー〉〈レンレン〉〈リンクトイン〉などのソーシャル・プラットフォームを利用している。その魅力は何だろう。これらは、人間の2つの基本的欲求を満たしている。つまり、見知らぬ人と出会うことであり、現在の人間関係を深めることである。
2010年、有料の出会い系サイト全体が見知らぬ人同士を仲介して稼ぎ出した金額は10億ドルに上り、いまや、結婚した人の約6人に1人がそれらのサイトのお世話になっている。また〈フェイスブック〉は、交友を広げる場として、7億5000万という驚くべきユーザー数と1000億ドル以上の資産価値を誇っている。
このような経済効果に引かれて、昔ながらの企業も、新規顧客の発見や既存顧客との関係強化を目的として、〈フェイスブック〉の「ファン・ページ」を立ち上げたり、〈ツイッター〉にアカウントを開いたりしている。ところが、たくさんの「友だち」や「フォロワー」を獲得したにもかかわらず、ソーシャル・プラットフォームから利益を生み出している企業は少ない。