先行きが不透明な企業が新しいCEOを採用しなければならない場合、女性など過小評価グループの候補者に注目することが多いのは、これまでの研究で明らかになっている。こうした人材は、ユニークな強みをもたらし、他の候補者も少ないことから、採用に至りそうだ。

 しかし、新たな研究で、たびたび採用される別のグループが存在することがわかった。傲慢なリーダーである。

 研究者らは、1997~2016年のS&P500企業におけるCEOの交代125件を調査した。独立した評価者が次期CEOの動画を視聴し、彼らが自分のことを偉大と思っているか、自分の能力や権力、成功の可能性を過大評価しているか、会社を運営するのに自分は誰よりも適任だと考えているかどうかで、傲慢さを評価した。