
Ridgelinez
上席執行役員 Partner
赤荻健仁氏
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サマリー:Ridgelinezは、社会価値、顧客価値、企業価値の3つの価値向上を実現するビジネスモデル・トランスフォーメーションのアプローチとして、「4X」思考を提唱する。その要諦を同社上席執行役員の赤荻健仁氏が解説する。
脱炭素、地政学リスク、グローバル競争の激化、労働力の減少など、製造業はさまざまな外部環境の変化にさらされている。「これに対応するには、社会価値、顧客価値、企業価値の3つを高めるビジネスモデル・トランスフォーメーションが必要不可欠だ」。製造業の改革を数多く支援してきたRidgelinez(リッジラインズ)の赤荻健仁氏はそう指摘し、3つの価値向上を実現する変革のアプローチを提示する。
変革の望ましい姿を実現する「4X」思考アプローチ
社会価値、顧客価値、企業価値の持続的な向上を目指す「サステナビリティ経営」は、あらゆる企業にとって共通の命題となっている。製造業では、「モノを売る」から「ソリューション・体験価値を売る」へのビジネスモデル・トランスフォーメーション(BMX)が、まず想起される。
多くの企業がすでにサステナビリティ経営やBMXに取り組み始めているものの、既存ビジネスの経済価値を損ねることなくいかに変革の道筋を描くのか、あるいは既存の組織やオペレーションからの転換をどう進めていくかなど、難しい課題に直面することが多い。
このため、短期的な経済価値の向上に焦点が移り、顧客や社会の視点から新たな価値を創造し、それを通じて企業価値を高めるという成長戦略としてのBMXの実現が遅れている企業が多いのが現状ではないだろうか。
こうした変革を進めるには、全社で共有できる思考の軸や設計図が必要となる。「それを導き出す変革アプローチが、リッジラインズが提唱する4X思考です」と、同社上席執行役員の赤荻健仁氏は述べる。その4X思考の要諦を説明しよう。