従業員体験の変革（EX）

　バリューチェーンに関わる多様な人々の意識をどう変え、仕事の体験価値をどう向上できるかが、BMX実現の重要なファクターとなる。リッジラインズでは人の行動や意思決定に影響を与える価値観を可視化する調査・研究（Human & Values Lab.）を行っているが、一人ひとりの個性や特性に合わせたマインド変革、リスキリング、技能の共有などによって多様な人々の人材価値を最大化していくことが、変革の実現と継続につながる。

経営管理の変革（MX）

　データドリブンな意思決定を仕組み化し、それを組織文化として定着させることで新たなビジネスモデルの持続可能性が高まっていく。そのためには、バリューチェーンの各所で発生したデータをオープンに共有することの意義と効用について、現場の理解と共感を深める必要がある。それは、ほかならぬ経営トップの仕事である。

リッジラインズ自身が実践、その知見が「4X」に結実

　4X思考によるBMXは、リッジラインズ自身が実践してきたことでもある。同社は企業変革の戦略から実行までを支援する総合プロフェッショナルファームであり、人を起点とした変革をみずから実行すると同時に、クライアント企業の変革創出においてもすべてを人起点で発想してきた。その活動の結晶が、4X思考なのである。

　それゆえに赤荻氏は、「我々自身が変革の実践で培った経験やノウハウを駆使して多様な“人”とチェンジリーダーをつなぎ、持続可能なビジネスと社会の未来をともに切り拓いていきたい」と強く願っている。