佐々木 マクロミルグループは2000年の創業以来、オンラインリサーチを軸に企業のマーケティングを支援しています。この間に培ったデータ収集・分析の競争優位性を活かし、上流から企業のマーケティング支援サービスを展開していきたいと考えてきました。
急速なデジタル化の進展によって、現在のマーケティングリサーチの領域は、広告代理店やコンサルティングファームなどの異業種が多数参入し、垣根がない状況です。そうした中で、マーケティング領域の「真のパートナー」として価値を提供し続けるには、従来のデータ分析という強みに、卓越したコンサルティング力というケイパビリティを掛け合わせることが武器になるのではと確信しました。
―― コンサルタントの供給が間に合っていない中、どのように提供価値を生み出しているのでしょうか。
勅使川原 「熟練のマーケター」×「優秀なコンサルタント」というタッグが、最大の提供価値だと考えています。
マーケティング上の課題において、熟練のマーケターは、その経験値から、公式を持っていて、こうすべきという解決策が確度高く見えています。
しかしその一方で、答えが見えていても、物事を動かすには予算管理や、上役の説得、社内外の関係者へ協力を取りつけるなどの調整も求められます。そのような役割は、コンサルタントの得意領域の一つです。つまり、エイトハンドレッドは、市場に多くいる優秀なマーケターを積極的に採用し、彼らを活かすことができる優秀なコンサルタントを見極めて採用することで、「熟練のマーケター」×「優秀なコンサルタント」のタッグでクライアントの課題を支援しているのです。
―― より多くのクライアントに価値を提供するため、人材育成にも力を入れているのですね。
佐々木 先述のマーケターと同様、マクロミルに多く存在するデータアナリストは文字通りデータ分析のプロです。一方で、コンサルタントは、クライアントとのさまざまな議論の中から取り組むべき課題の優先順位付けをして、戦略を形づくる力が求められるため、性質が異なります。
勅使川原 エイトハンドレッドは、マーケター×コンサルタントとのタッグをベースとしたチームにデータアナリストを配属しているため、マーケターやデータアナリストがコンサルタントとして成長できる環境も整っています。専門性を活かし、スペシャルホールドを持つその道のプロたちがコンサルタントとしてどう育つのか、これからとても楽しみです。
マーケターに寄り添い八百万(やおよろず)の課題解決を支える
―― エイトハンドレッドは今後、クライアントにどのような価値を提供していきたいと考えていますか。
佐々木 マクロミルグループが目指すのは、マーケティング支援のモジュール化です。デジタル化の急速な進展の一方で企業のマーケティング担当の方々の業務は急増しており、それが本質的な課題に向き合う時間を削っている側面もあります。システムやサービスが担える業務は可能な限りモジュール化して提供し、企業のマーケターの時間創出に貢献していきたいですね。
勅使川原 個人的な出発点でもあるのですが、優秀なマーケターたちが、本領を発揮しにくい現状があります。優秀な彼らの実力が活かせる場、ひいてはいま以上に経験や知識を得て活躍できる環境を整えたいと考えています。
それは、結果的に、マーケティングに課題を持つ企業への、長期的なサポートにもつながると思います。
株式会社エイトハンドレッド
〒108-0075 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー 11F
URL:https://eight-hundred.com/