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従業員のエンゲージメントを高め、やる気を引き出し、業績を向上させるために、多くの組織がコンテストを開いているが、時として人々は競争によりルールを曲げたり、破ったりしてしまう。新たな研究から、特に2つの集団にその傾向が強く認められることがわかった。それは予想外に連勝している弱者と、不振にあえぐ強者である。
研究チームが調査したのは、米国のファンタジーフットボール・リーグ[注]の参加者、英プレミアリーグのプロサッカー選手、米国の裁判シミュレーションの公選弁護人、米国の歴史クイズで競わされた共和党員と民主党員という、4つの競争状況である。
たとえば、プレミアリーグの研究では、18シーズンの全試合においてその前の、各チームの連勝あるいは連敗状況を確認。人気のある2つのベッティングサイトのオッズをもとに、チームを強者と弱者に分けた。また、スポーツマンシップに反する行為や過度に攻撃的な行為に対して与えられるイエローカードの枚数によって、各試合におけるチームの反則の程度の指標とした。