サマリー:伴走型のコンサルティングファームが注目される中、ベルテクス・パートナーズは顧客企業の「自走化」を最終ゴールに置き、きめ細やかな支援を提供する。「自走化」を前提とした支援が、組織にもたらす変革とは。

ティーチング型のコンサルが主流だった2015年に設立し、当時から一貫して「伴走型」の支援を実践してきたベルテクス・パートナーズ。そして現在、その支援は成果創出と企業変革を同時にもたらす「自走化支援型」へと進化した。若い会社でありながら、国内の主要産業を代表する大手からこぞって依頼を受ける同社の支援について語ってもらった。

ティーチング型から「自走化」支援型への転換

「コンサルティング会社のあり方が変化しつつあります」と、ベルテクス・パートナーズ代表取締役の山口正智氏は話す。ポイントの一つは、情報の非対称性が価値になるビジネスから実行系へのビジネスの転換だ。

「コンサルティング会社が戦略ファームなどと呼ばれてきたように、かつては海外の先進的な事例や分析手法などを国内に持ってきて、日本企業もこうあるべきといった指針を示すことがビジネスの一つでした。ところが、インターネットが発達し、お客様も海外の情報を取れるようになると、情報の非対称性が軽減され、戦略よりもその実行に重きが置かれるようになりました」(山口氏)