社員や部下を動機づけようと金銭的インセンティブや諸制度を充実させるが、これらは「衛生要因」と呼ばれるもので、これだけではモチベーションは高まらない。モチベーション研究の第一人者であるハーズバーグはこの衛生要因のほかに「動機づけ要因」という人間的成長や仕事の充実を促す要因の重要性を指摘した。これは「衛生・動機づけ理論」、もしくは「二要因理論」と呼ばれる。なお本稿は、これまで100万部を超えるリプリントが行われた歴史的な名論文であり、いまなお読み継がれている。