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不要になったものをどう処分するか
普通の人であれば、物を手に入れるのは得意でも、処分するのは苦手なものだ。
この難題は心理的なものかもしれない。人は誰しも、特に思い入れがあるものや物質的な価値があるものに愛着を抱く。しかし、それはとかく現実問題となる。買い換えて不要になったPC、サイズが合わなくなったブーツ、身につけなくなった高級腕時計をどうするのか。
その答えが見つからない、もしくは、見つけたがらないとすれば、あなたにはおそらく「捨てるのを先伸ばしにする」癖がついている。その場合、最初のうちは何もしない。机の下に押し込んだり、クローゼットの中にしまい込んだりして放っておく。その後、暮らしの中に雑多なものがたまってくると、地下室やガレージに場所を移したり、有料の貸し倉庫を使ったりもする。何年もの間埃をかぶり、何となく気になっているが、ついに自分かそれを受け継いだ人々が処分を決断する時が来る──そして、たいてい全部捨てることになる。