日本発のユースケースを世界に発信していきたい
大崎 私はここ5年ほど、ずっと悔しい思いをしてきました。というのも、AIの先進的なユースケースが海外発のものばかりだからです。日本のポテンシャルを確信しているだけに、世界に通用する日本発のユースケースをどんどん発信していきたいと思っています。
政府でも民間企業でも独自のAIモデルや活用技術を開発していく機運が高まっていますので、私たちも一緒になってその動きを牽引し、加速させたいですね。デロイトの力にも期待しています。
首藤 生成AIに限っても、デロイトはグローバルで500以上のユースケースがあり、クライアントにいつでも提供できます。いまのところ米国発が圧倒的に多いのですが、日本でのユースケース創出に我々も積極的にチャレンジしていきます。
大崎 そのためにも世界の動きを知ることが大事です。私たちは世界中から30万人以上の研究者や開発者、ビジネスリーダー、クリエーターなどが参加するAI技術カンファレンス「GTC 2024」(*5)を2024年3月18日からカリフォルニア州サンノゼで開催します。リアルとオンラインのハイブリッド開催ですが、リアルな会場でセッションや交流会を開くのは5年ぶりです。3月22日には日本のお客様向けの無償オンラインイベント「Japan AI Day」も開催します。GTCでは国内外の最新のAI活用事例や研究開発についてご紹介しますので、ぜひご参加いただきたいと思います。
首藤 テクノロジーが企業経営に与えるインパクトは年々大きくなっています。気候変動をはじめとする社会課題を解決するためにも、テクノロジーを存分に活用していくことが必要です。
生成AIをエージェントとして使うことで、専門家でなくても先端テクノロジーの恩恵にあずかることができる時代になりました。研究者やエンジニアに限らず、すべての人たちがテクノロジーとデータを活用して価値をつなげ、社会を発展させていく。そういう未来に我々は貢献したいと考えています。
*2 Quartz AIについて、詳しくはこちら。
*3 投資相談AIアバターについて、詳しくはこちら。
*4 The Smart Factory by Deloitte @ Tokyoについて、詳しくはこちら。
*5 GTC 2024については、こちら。