目的からの一貫性がリーダーシップの源泉である
ところで、そうした自律型、自己管理型の人材を育てるためには、言うまでもなく、リーダー自身がその手本となる必要がある。
青木氏は、「よく、社員にもっと勉強してほしいと言う経営者がいますが、経営者が勉強熱心な人であれば、その姿を見た社員は感化され、自己研さんする文化が生まれ、会社全体の力がみなぎるものです」と語る。
人が勉強するのは、「かくありたい」という高い理想や目標を持ち、それを手に入れようとするからだ。
「昨今、『パーパス経営』の重要性が語られるようになっています。企業としての明確な理念やビジョンを掲げ、それを土台として、目標、計画、実践とピラミッドを積み上げていく経営のアプローチです。このピラミッドは、組織だけでなく、人についても当てはまります(下記図表参照)。経営者は、どのような会社をつくるべきかを考える前に、一人の人間としてどう生きたいか、人生のデザインを明確にする必要があるのです。
さらに経営者だけではなく、社員一人ひとりが『自分のピラミッド』をつくり、組織の目的と自己実現を重ね合わせた時、組織の中で活きいきと『人が動く』のです。人を動かすリーダーシップとは、経営者が強い『志』を持ち、社員一人ひとりが『自分のピラミッド』をつくることから始まるともいえるわけです」(青木氏)
アチーブメントでは、そうした「人を動かすリーダーシップ」が学べる公開講座を開催している。1992年の開講から累計1000回以上の開催実績がある人気の講座だ。2020年にスタートした経営者向けの講座も、累計でおよそ3000人の経営者が参加している。
延べ49万人以上の人材育成と、7000人を超える中小企業経営者教育に従事してきた青木氏が、ブレない企業理念やビジョンのデザイン方法を教え、そこから経営力の根幹となる「人材の採用・育成」「営業・マーケティング」「商品・技術開発」「財務」「戦略構築」の5つの具体的な実践プランに落とし込む内容となっている。
「3日間の講座を通じて、『経営に対する固定観念が完全に覆された』という声をよくいただきます。利潤を追求するだけでは人は動きません。いかに理念が大切なのかということを知っていただきたい」と青木氏は語る。
人材育成や採用に苦しむ企業経営者は、ぜひ参加してみてはどうだろう。
アチーブメント株式会社
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