「才能とは声だけではありません。情報を素早く消化できることであり、舞台の上で他人の体に宿ることができる直感でもあるのです」

 子どもの頃は内気で、両親のように音楽教師になろうと思っていた。代わりに米国を代表するソプラノ歌手になり、世界中のオペラハウスに立って、グラミー賞を5回受賞した。

 その才能は垣根を越えて、インディロックのレコーディング、ブロードウェイの舞台、パフォーミングアートの会社のアドバイザーや芸術監督、世界保健機関(WHO)の親善大使としても活躍。

 近年は『ミュージック・アンド・マインド』のキュレーションを務め、書籍などを通じて芸術とウェルビーイングのつながりを探求している。